議事録:2020年12月7日(月)

2020年12月7日(月) IHMS委員会

 

日時

2020年12月7日(木)16時~18時

 

場所

Web会議のみ

出席者

web会議 藤井田、筒井、細羽、窪田、織田、大林、前田、鈴木淳夫、森口 (記)
 (順不同・敬称略)

主な議事

1. 前日、12月6日に産業衛生学会自由集会にて、森口が講演した内容を、再度、説明
2. 前日の講演は、森口が私見としてのものであったため、IHMS委員会内の意見として、参加者がコメントし議論した。(参加者には講演資料配布)
3. 特に、PHRの定義について見直しの検討を議論した。
4. その他

1. 議事内容(司会 森口)
    (議事)
(1) 前回議事録
a.問題なし、
(2) 自由集会の森口の前の2人(日本製鉄の長谷川産業医・三菱化学の真鍋産業医は、自社内を中心とした、関連会社から家族・地域医療まで視野に入れたPHRを行っていることを講演
(3) 織田:両氏は、産業保健からPHRへ移行するにつれて、健康管理の主体が企業から個人へ移っていることをPHRの本人に理解させようとしているが、なかなか、徹底しない(7割がた、医師の言うことを聞かない)のが現状と、説明。
(4) 森口:PHRの定義について、徐々に拡大する必要性を説明。
Part1:個人健康情報としてのPHR(実名化PHR)の定義の範囲について、シス テム要件について
        ・改定個人情報保護法がPHRの本人へのデジタル開示及び、提供先の明確化を事業者に要求していることが重要
Part2:実名化PHRを仮名化・匿名化の範囲にも拡大することについて
    ビッグデータ・AIの学習に活用される可能性が出てきた。
     「守秘義務のあるコンピュータ」が求められる!
・これまでは、個人情報の定義(匿名化情報も個人情報)しかなかったが、仮名化の定義が行われてきた。
Part3:「健康づくりPHR」の開発
       ・個人健康情報(実名化PHR)を基に、仮名化PHR,匿名加工化PHRなどを加えて、個人が健康づくりのために実践すべきことを明らかにするPHRの開発
  Part4:実名化PHRと匿名化/匿名加工化PHRを生涯にわたり蓄積
   ・国民全体の個人健康情報のPHR化が前提
Part5:現状は、プライベートクラウド上でのプライベートPHR(限られた組織内でのPHR)だが、来年度よりパブリッククラウドとしてのマイナポータル上でのPHRが国から創設される。
   プライベートクラウドとパブリッククラウドとの連携が重要な戦略になる。
Part6:医療情報学会でのキーノートスピーチで、日韓のスピーカーがPatient Engagement(PE)としてのPHRを講演した。
  このことは、極めて重要で、IHMS委員会で議論している、両立支援は、その先駆けになる。

(5) 鈴木淳夫:中島直樹先生(日本側キーノートスピーチ)は、昨年の医療情報学会でのPHR協会主催のチュートリアルで、PEについて、スピーチされている。
(参考:  日本医療情報学会2019春季学術大会 PHR協会のチュートリアルのページ | PHR協会ご案内のページ (m-p-o.co.jp))

次回、さらに詳細な検討をしてゆく。

次回:IHMS委員会は2021年1月7日16~18時 Web会議室

―以上―

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